インプット&アウトプット

昨日のゲーム話の続きをちょっと脱線しつつ考えてみたんですが、そういう意味でコントローラーにバイブレーション機能が付いたのは、結構面白い進化なのかもしれないと思いました。

要は、それまでの家庭用コントローラーの進化はインプット方法と数が増えるという進化の方向な訳ですが、バイブレーションというのはユーザーに情報を与える=アウトプットな訳で、量的な変化から質的な変化になった訳です。
だから、理論的には画面も音も出さず、コントローラーだけで成立するゲームといったものも作れるかもしれない。これで面白いゲームが出来たら風のリグレットどころの騒ぎではないですが。

アウトプットを持ったコントローラーという点ではドリームキャストのビジュアルメモリ+コントローラーというのもありますが、これはポケットステーションなんかと同じ「恐る恐る出してみたゲームボーイの対抗機」という側面が強くて、あまり質的変化!という感じが自分はしないんですがどうでしょう?演出として使われていたゲームは色々ありましたし、効果を上げていたとは思いますが。
そういう意味では、携帯ゲーム機を据え置き型ゲーム機にケーブルでつないでコントローラーにするという意味で質的な進化の可能性があるような気がします。そうすると実際のカードではプレイ出来ないほど複雑なカードゲームをデザインすることが可能だったり<という指摘をしていた人がいました。同感。(同一画面で遊びつつも、ゲーム理論でいうところの「完全情報ゲーム」にならないという所に可能性を感じます。)

そしてこれはかなり異端というか後継者は全くいないとは思うんですが、「俺の料理」のおまけに入ってた「カニリモコン」は凄かった。これはコントローラーのバイブレーション機能を使って、1Pコントローラーで2Pコントローラーを物理的(!)に動かして、コントローラーをコントロールしようという前代未聞のアプローチでした。
ゲーム性とかは全くない訳ですが、こういう遊び心は良いっすよね。