攻略本と情報規制

以前いた会社では
「攻略本は雑誌と違って、情報を知りたくてわざわざ買ってもらうものだから、情報は規制すべきでない。」
というポリシーだったし、今いる会社は
「ユーザーの楽しみを奪ってはいけないから、情報を全部公開すべきではない。」
というポリシーなのですが、現状、言うまでもなく攻略本に対するゲームメーカーからの情報規制というのは行われています。しかしながら、出版社としては情報は多い方が攻略本の売りになる訳ですから、ここで出版社とゲーム会社との攻防が生じる訳ですね。

こういう時、攻略本は情報に対してどういう対処をするかというと、情報をぼかしたり(隠しキャラをシルエットで掲載するとか)情報を特殊な形で限定したり(巻末に袋とじページを付けたり)というメジャーな手段があるのですが、その他にもそれと判らない形で読者に知らせるというスタイルもあります。
例えば、選択肢が出る場面などで正解をストレートに出せない場合、本文やキャプションはそれと書いてないんですが、掲載されているゲーム画面ではカーソルの位置が正解の選択肢になっていたりする場合です。
結構、こうしたサインが攻略本にちりばめられている事は多かったりするので、今一度お手元の攻略本を見てみると違った視点から楽しめるかもしれません。

もっともこうした情報発信が編集プロの心意気だったりするだけでなく、ゲーム会社との話し合いの上での決定だったりするので油断ならないのですが。大人ってヤですね。